グッドデザイン賞は かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰する取組として Gマークで広く親しまれています。
この度 当法人での取り組みを評価いただき、「2020年度グッドデザイン賞」を受賞しました。 無形の伝統的な古典芸能の取り組みとしては 沖縄だけでなく全国でも初の受賞※です。
■概要
かつて琉球王国時代に首里城内で上演されていた宮廷芸能の内、琉球古典音楽(歌三線×1名)と琉球古典舞踊(女踊×1名)に焦点をあて、高貴な「うとぃむち」(おもてなし)を再現。劇場等では味わうことのできない「少人数」「小空間」「特別感」を間近で体感。
■ デザインのポイント
1.琉球王国時代の宮廷芸能を現代のニーズに合わせて表現することにより、上質なおもてなしを再現
2.小空間(和室等)・少人数(琉球古典音楽1名・琉球古典舞踊1名)の上演により、これまでにない特別感を提供
3.劇場等では味わえない、舞の所作(畳のすり足の音等)や三線の弱音まで体感することができる
審査員の評価(コメント)
伝統芸能は地域や民族のアイデンティティを形成するひとつであるが、保存継承という点で大きな課題を抱えている。人材不足・後継者育成に対して解決策が見つかりにくい中、この取り組みの体験する側の視点を持って一歩を踏み出した点を評価した。
小空間で、音楽奏者と踊り手のみによりもてなされる、この特別で上質な時間をいつか体験してみたい。
※全国初の受賞:「GOOD DESIGN AWARD 検索サイト」内での確認による